森久保乃々「さよなら、森久保」
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66:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 22:54:21.49 ID:QxgIwWOp0

 ある日、私はレッスンの時間が来ても、ずっと自分の机の下で本を読んでいました。
(正確には本に集中できるわけもなく、かくれんぼは、腕時計、自分の罪悪感、との闘いでもありました)

 結果から書くと、一回目は腕時計の勝ちでした。
 
 約束の時間になる五分ほど前までは、今日かくれんぼをやるんだ、
 レッスンをサボるんだと自分に言い聞かせ、本を読んでいたのですが、時間が近づくにつれ、
 悪いことをしている、私は多くの人の期待に背いているという罪悪感、
 時間通りに来ない私にプロデューサーさんたちが腹をたてていたらどうしようという不安。

 それらが心臓を激しく鳴らし、約束の時間から十分が経つ頃には机を出て、足早にレッスン室を目指しました。



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