森久保乃々「さよなら、森久保」
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41:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 20:34:01.13 ID:QxgIwWOp0

 また、東京で私を知っている人なんて、それこそプロデューサーさんくらいでした。

 ですから、仕事の予定が入っている日以外は、部屋に引きこもり、漫画や本を読んで暮らしていよう。
 そう決心し、整理を終えると、私は早速ベッドの上で漫画を読み始めました。

 読み始めてすぐ、私のお腹がぐぅーと鳴りました。
 私は自分が仮にも成長期であること、人間は食べないと生きていけないことを思い出しました。

 部屋にキッチンはなく、当たり前ですが、引っ越し初日の冷蔵庫には何も入っていません。
 何かをお腹に入れるには寮の一角にある食堂を利用するしかありません。

 私は片付けたばかりの水色のピアスを取り出し、それを耳につけては、
 廊下の隅を、ぶつからないよう、見つからないよう、祈りながら、食堂を目指すのでした。


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