31:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 19:37:17.70 ID:QxgIwWOp0
「いいじゃないか、アイドル。自分からアイドルになりたくてもアイドルになれない子もいっぱいいるのに。
それに乃々ちゃんは少し人見知りなところがあるから、改善のためにもアイドルやってみたらどうだ?」
二人の大人は私の顔を見ました。
一人はまるで、
この場面で私を見ることが映画の台本や社会のルールで決まっている、とでも言いたげな表情で見ていました。
裏ではおそらく、さも興味のなさそうな表情であくびをしているに違いません。
もう一人は、ただ真剣な目つきで私を見つめていました。
何度見ても、その清潔のような、潔癖のような表情からは、仮面のようなものが見えてきません。
森久保はしぶしぶといった風に、でも自分から選んだという風な雰囲気を出して、
「わかりました……。アイドルやってみます……」
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