【艦これ】大井「顔、赤いですよ。大丈夫ですか」
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4:名無しNIPPER
2018/01/23(火) 00:55:25.62 ID:Nf6OgZl00
「神祇省に行く予定を立てておくか?」
神祇省は伊勢にある。ここ、横浜からだと小旅行だ。
艦娘の身分を笠に着て自由に外出ができるわけではなかった。それでも、神祇省が現在の日本において果たす役割は十二分に知られている。外出申請はほぼ十割通るだろう。
最悪、最寄りの住吉に参拝するだけでも、ズレは抑えられる。早めに手を打っておくのがコツだ、とは提督の弁。でなければズレは段々と酷さを増して、私が「大井」でないところまで行きついてしまう。
「海防局じゃだめなの? 防衛庁の中にあったんじゃなかった?」
「あそこじゃ略式の降霊しかできないからな。本式の方が、憑きもいい。久しく海に出てないのなら猶更だ」
「ど」
どうせ海に立てやしないですよ。ふっと浮かんだ台詞を咄嗟に呑みこむ。腐るのはまだ早かったし、それを決めていいのは私ではないように思ったから。
矛盾の萌芽を感じた。鉄槌を形作る細胞の一片ではなかったのか。細胞に意志は必要ないだろう。
「……っちでもいいです。お任せしますよ」
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