渋谷凛「それはきっと、私にとっても記録的大雪」
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20: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/01/22(月) 23:44:25.25 ID:Ths8Jl5j0



戸締りをして、二人揃って事務所を出た。

道路にはまだたくさん雪が残っていて、昨日がどれだけ大変な日だったかを思い知る。

そんな大変な日でさえ、一大イベントに変えてしまったのだから、私達はすごいと自賛しつつ昨日の記憶を反芻した。

「楽しかった?」

彼が聞く。

ただ一言、「うん、すごく」と返した。

そのあとで、何故だか自分の言うすごくがどれだけすごいのかを説明しなければ、という使命感に駆られる。

「楽しかったよ。すごく」

けれど、私の貧相な語彙では上手に言い表せず、結果として同じことを二回繰り返しただけとなった。

しかし、どうやら気持ちは伝わったようで彼は吹き出しながら笑顔でくしゃくしゃと私の頭を撫でた。

「なら良かった。すごく」

意地悪な返しだなぁ、と思ったが、その意地悪を心地よく思っている自分がいて、勝てないなぁとも思った。



おわり



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