渋谷凛「それはきっと、私にとっても記録的大雪」
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17: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/01/22(月) 23:43:00.93 ID:Ths8Jl5j0
○
片付けを終えて、ソファに戻る。
プロデューサーは匂いを誤魔化すためにいろんな場所へ、しきりに芳香剤をスプレーしていた。
私が戻ってきたのに気が付いて、彼も隣に腰掛けた。
「いやー、うまかったなぁ」
「ね。こんな鍋パーティ、それも事務所でなんて初めてだし」
「そりゃよかった」
「そういえばさ、ご飯食べる前にプロデューサー何を取りに行ってたの?」
私の問いにプロデューサーは視線で答える。
その先には大きな毛布が置いてあった。
「車に積んであるやつ?」
「そうそう。仮眠取るときに便利だし。ただまぁ、こんな活躍の仕方をするとは思ってなかったけど」
「ふふっ、備えあればってやつだね」
「ああ、ホントに。ところで、今日はもう満足した?」
「んー。もうちょっと」
「もうちょっとか。だったらトランプでもやる?」
「やる」
二人でやるババ抜きや大富豪は、ゲーム性がないに等しかったけど、そのばかばかしさがまた面白くてひたすら笑っていた。
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