永夢「ノーコンティニューでSAOを攻略するぜ!」
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43:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 01:33:33.15 ID:eIu9g0mx0
ユウキ「でも…それじゃお兄さんに無理強いさせるみたいで…」

永夢「……あのな、ユウキ」

永夢「僕は一端のゲーマーであると共に、ドクターでもあるんだ」

ユウキ「え…ゲームでお金稼いでるんしゃないんだ」

永夢「さ、流石にゲーム実況とかが本職で生計立てられる程には成り立っている人はそうそういないよ…」

永夢「いいか?今、仮想空間では皆身体はピンピンしてるけど」

永夢「現実世界では脳が働いていない…つまり意識不明の重体者なんだ。僕達は」

永夢「本来なら僕が外部からナーヴギアの解析をして、救出を試みる側なんだろうけど…」

永夢「内部なら内部の人間なりに出来る事だってある」

永夢「僕はドクターだ。なら…この先アインクラッド内にいる色んなプレイヤーを助ける義務がある」

ユウキ「じゃあ…尚更街に行って皆を助けに行った方が…」

ユウキ「だってお兄さん…はっきり言って私よりも…」

永夢「だぁぁもう違う!違うんだってユウキ!」

ユウキ「ち、違うって…何が……」

永夢「助けるって言ってもただモンスターから人々を守るだけじゃダメなんだ」

永夢「今の所、僕達が脱出できる唯一の方法はこのゲームをクリアする事だ」

永夢「いつか誰かがラスボスを倒すその日まで…それまでに現実世界やこの仮想空間で命を落としやしないかと…必ず皆苦悩して、不安になって怯えてしまうと思う」

永夢「だから……せめて僕はそんな人達を、患者を1人でも多く笑顔にさせたい」

永夢「そう、君だって例外じゃない」

ユウキ「…!」

永夢「さっき僕が頑なに拒否したのに、今更こんな我儘聞いてくれる筈ない!それは百も承知だ…」

永夢「ユウキは僕よりよっぽど上手い。さっきも言った通り、僕が付いてったって足手まといになるか君のプレイの妨げになるだけかもしれない!」

永夢「でも……でも……君の力になれないとしてもだ!」


永夢「ユウキの心の支えくらいにはなってやりたい」


ユウキ「……お兄…さん……」



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