19:名無しNIPPER[saga]
2018/01/17(水) 23:38:00.08 ID:zEfBAiqx0
人のゴミとかいて人混み。思わずそう言いたくなるほど混んでいたモノレールも、いくつかの駅を過ぎると人も減ってきていて、最終的には俺と一色も空いた座席に座れるほどになっていた。
八幡「意外だったな。」
一色「ですよね。私も振られると思ってました。」
八幡「違う、葉山じゃない。お前だ一色。」
一色「え?」
八幡「お前はあんな所で盛り上がって告白とかするタイプじゃないと思ってた。」
これは俺の本心だ。確かに葉山がOKすることにもかなり驚いた。だがそれ以上に、一色いろはという、計算高く、常に自分の価値をわかっているような人間が、雰囲気に流されたことの方が意外だった。
一色「…そうですね。私もです。もっと冷めてるんだと思ってました。」
そう言って一色は窓の外を見た。生まれて初めて人の告白する瞬間というものを見てしまった。ドラマや漫画の中では何度も見たそれは、現実にはとても緊張感を伴う、とても不思議なものだった。
それと同時に、だからこそ今の一色には少し違和感も感じた。
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