72:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:24:44.49 ID:2X1um2xF0
ほたる「ここは……キャンプ場……ですか?」
P「…………」コクン
ほたる(駅から歩いて15分ほどでしょうか)
ほたる(木で組まれたロッジ、ロープで纏められた薪、簡単な水道施設……)
ほたる(テレビなんかでは見た事がありましたが、こうして実際に見るのは初めてでした)
P「…………」
ほたる(プロデューサーさんは私にここで待っているように、という仕草をすると、受付らしい小屋に入っていきました)
ほたる(一人になり手持無沙汰になった私は、キャンプ場を見回してみます)
ほたる(今はもう中秋の名月も通り過ぎた晩秋、それに平日の午後です)
ほたる(やや西日になり、赤みを帯びてきた太陽に照らされた広場には私たち以外の利用客はいないようでした)
ほたる(風に揺れる木立がサワサワと葉をこすり合わせる音と、近くに流れる川のせせらぎ、時折思い出したように鳴く鳥の声が、閑散としたキャンプ場に響きます)
ほたる(それらは物悲しい響き……と、一般的には評されるのかもしれませんが、今の私には心地いい音色に聞こえました)
ほたる(……もしかしたら、ちょっと疲れていたのかもしれません)
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