56:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:16:44.72 ID:2X1um2xF0
ほたる「運がいい……いいなぁ」
茄子「いえいえ、運がいいとかそういうのって、結局気の持ちようだと私は思いますよ?」
ほたる「そう……ですかね……」
茄子「そうですそうです」
茄子「例えば……運行が遅れて、私が電車に間に合ったってさっき言ったじゃないですか。あれだって急いでる人からすれば迷惑な事ですし、もしかしたら原因になった誰かが申し訳ない気持ちになってるかもしれないですよね」
茄子「そうなると、私の幸運のせいで誰かに不幸な思いをさせている……って事になりません?」
ほたる「……確かに……そうかもしれませんけど……」
茄子「逆に言えば、その原因となった誰かのおかげで、私のようにギリギリ電車に間に合ってラッキーだったなって人もいると思うんです」
茄子「ほら、そう思えば、私の幸運は誰かを不幸にしていますし、ならきっとほたるちゃんの言う不幸だって、誰かの幸運になってるんですよ」
茄子「突き詰めちゃうと栓のない水掛け論になっちゃいますけどね。でも、自分の不幸のおかげで誰かが幸運になった……そう思うだけ、ちょっと幸せじゃないですか?」
ほたる「…………」
ほたる(その茄子さんの言葉は目から鱗が落ちる思いでした)
ほたる(自分自身の不幸にしか目を向けていなくて、ただ俯いて下を見続けていた私の足元に光が射したような気持ちです)
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