54:名無しNIPPER[saga]
2018/01/19(金) 21:46:51.36 ID:XPWcC209o
友奈「え? え……? あれ!?」
千景(高嶋さんが戸惑いながらこちらにやって来る。結局、戦いから一時離脱してしまったらしい。ちょうど彼女は乃木さんたちとすれ違ったところだった。……私のことは放っておいてくれて良かったのに……)
銀「見ましたか! 友奈さん!? あれだけの数の勇者を千景さんがまた呼び出してくれたんですよ!」スッゲー
千景「……ただの偶然よ。……それとごめんなさい。私の存在が高嶋さんに迷惑をかけてしまったわね」
千景(近くまでやって来た高嶋さんに、巨大バーテックスとの対峙を邪魔してしまったことを詫びた。──けれど)
友奈「何言っているの、ぐんちゃん!? それは絶対に違う! 私こそぐんちゃんにいっぱい迷惑をかけて……ここに来たのだって! 全部私の我がままだよ!!」ガシッ!
千景「……」ポカーン
千景(……高嶋さんに、ここまで感情的に肩を掴まれたことなんてあったかしら? ……この世界で私が変わっていったように、高嶋さんにも確かな変化は訪れていたのかもしれないわね……)
もう一人の友奈「……」
もう一人の友奈「三ノ輪……銀ちゃん、だったかな? ごめんだけど、あっちがまだまだ人手不足なようだから力を貸しに行ってもらっても良いかな? ……だから、こっちのことは私たち三人に任せてもらいたいんだ」
銀「……」
銀「……はい。三ノ輪銀、了解しました! 後のことは頼みます! もう一人の友奈さん!」タタッ
もう一人の友奈「……うん。任されたよ」
千景(西暦組で唯一こちらに残っていたもう一人の高嶋さん、彼女と言葉を交わした三ノ輪さんが巨大バーテックスへと向かって行く。再度私の手の中に現れていた大鎌の影響なのか、彼女の勇者服も完全復活を遂げていた。その速度は先ほどよりも遙かに早く、ほどなく先陣組と合流したようだ)
千景「……もう一人の高嶋さん。あなたは一体誰なの?」
千景(口から出てきた言葉はただ一つの疑問。もう一人の高嶋さんの瞳を見て抱いた疑惑である。彼女は先を、その綺麗な瞳で私よりも先の未来を見ているのではないか、そう思ってしまった)
もう一人の友奈「私の名前は高嶋友奈。西暦時代に若葉ちゃんたちと戦った勇者の一人」
千景(もう一人の高嶋さんは、私と高嶋さんを優しく見つめ……こう続けた)
もう一人の友奈「そして──本来の"結城友奈になるはずだった"友奈なんだ」
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