結城友奈「これは勇者たちの物語」
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49:名無しNIPPER[saga]
2018/01/18(木) 20:04:56.51 ID:zws8Sn0ko

千景(……ふ、ふふっ……。誰よ、あなたたち? ……おかげで死にそびれてしまったじゃない?)

銀「千景さん! 良かった!!」ギュッ

千景(私は謎の二人組によって、静かに地面へと降ろされ、三ノ輪さんに何とも情けない表情で抱き着かれてしまう)

千景「──けほっ……。あ、あなたたちは一体……?」

??「んー? 別に誰でもいいって、いいって。そう長居はしませんからね〜」

??「玉藻前に呼ばれて私たちはやって来た。……戦闘なら任せてくれ」

千景(……)

千景(……そう言うこと。またしてもやってくれたわね──)



千景「乃木さん!」ケホッ



若葉「……七人御先が完全に消失した時、玉藻前は発動する。そう私はアレに細工をしていた。だが、これは賭けだったんだ。望むことすら無謀と呼べる確率で、もはや賭けにすらなっていないと自分でも理解していた。……だが、その賭けに千景は見事勝利してくれたんだ。改めて言わせて欲しい。──ありがとう、千景。だからここからは、私たちが千景のバトンを受け取る番だっ!」

千景(……いけしゃあしゃあと乃木さんは、私の目の前に立っていて──その周りには……)



若葉「勇者たちよっ! 私に続けぇー!!」

複数の人影『おぉー!!』



千景(散っていったはずの──)

球子「これが本当に最後だな。タマにまかせタマえ!」

杏「私もタマっち先輩と、皆と一緒に最後まで戦います!」

歌野「乃木さんに渡したバトンが再び私に巡ってくるなんてね……。みーちゃん、私の活躍を見ていてね!」

もう一人の友奈「……」

もう一人の千景「地面に横たわって、無様ね、郡千景? けれど、ここまでのことを多少は認めてあげなくもないわ」

千景(……土居さんたちは当然として、うるさいドッペルゲンガーも復活してしまったようね)

??「いやー、ここまで賑やかだと逆に諦めがつくわー」

??「役目を果たそう」

千景(加えて、眼鏡と褐色肌の見知らぬ少女たちまで居て──)

千景(私を入れて、再び集ったのは七を超えた九人。彼女たちは乃木さんを先頭にして巨大バーテックスの方角へと突き進んで行く。……その姿はあたかも百鬼夜行のようで……本当にここまでくると壮観としか言いようがない光景ね……)



千景(これが私の切り札の最奥……をさらに超えた先に存在した奇跡の体現『玉藻前』──俗に、九尾の狐と呼ばれる大妖怪の力だった)






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