82: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/11(木) 20:41:25.64 ID:eL30j4//O
【山 中腹部 テント設営地】
戦士「薪はこんぐらいでいいな」カランカラン
魔法使い「メラ」ボッ
勇者「お前、チャッカマンみたいになってきてるなぁ」
魔法使い「なに? チャッカマンって?」
勇者「いや、知らなきゃいい」
僧侶「見てください勇者様ぁ〜! アルデンテの村がもうあんなに小さく!」
勇者「おお、いい眺めだ」
魔法使い「戦士、そっちの地図とって」
戦士「ん」ヒョイ
魔法使い「えぇ〜と」パサッ
戦士「真面目だよなぁ、魔法使い」
魔法使い「計画性なく行動するのが嫌いなの」
戦士「勇者も見習ったらどうだ」
勇者「お前もな」
戦士「な、なにをぅっ!」
魔法使い「現在地は、ここね。ダーマまでは半分もきてない、か……」
僧侶「それはそうですよぉ。村二つ通りすぎただけですしぃ〜」
魔法使い「僧侶、陸路できたの?」
僧侶「そうですよぉ〜?」
魔法使い「どうやって? こんな長い距離、襲ってくださいっていってるようなものじゃない」
僧侶「それはぁ、これのおかげです♪」
戦士「アイテムか?」
僧侶「とぉっても貴重なものでぇ、ゴスペルリングっていうんですよぉ」
魔法使い「どんな効果なの?」
僧侶「モンスターに出会わなくなっちゃいますぅ」
魔法使い「えっ⁉︎」
戦士「ほほー」
魔法使い「それって、国宝級のアイテムじゃない!」
僧侶「はい〜。世界にひとつしかないアイテムだそうですよぉ」
魔法使い「よ、よくそんなの……」
僧侶「もちろん返納しますよ〜。もともとは神殿の魔除けにと保管されていたアイテムですから〜」
勇者「どれどれ? 見せてもらっていいか?」
僧侶「どうぞどうぞ〜」スッ
勇者「ふぅ〜ん。なんの変哲もないリングに見えるけどねぇ」
僧侶「編み込まれるものが特殊なんですよぉ。我々が身につけている装備品もそうですけどぉ」
魔法使い「杖、新調したいな」
勇者「メラしかやってないn」
魔法使い「なんかいった?」ギロ
勇者「このリングすごぉーい!」
戦士「次は山を越えたあたりにある。なかなかに大きいぞ」
勇者「そうなんか?」
戦士「あぁ、コロシアムで有名な街。マッスルタウンだ」
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