勇者「ニートになりたい」
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70: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/11(木) 12:24:17.83 ID:/prJW+7dO
【魔王城付近 沼地】

魔王「のぅ、サキュバスよ」

サキュバス「ははっ、ここに」

魔王「幾百年といがみ合う種族の争い。お前は人間達との戦いになにを見る」

サキュバス「群れを主体とする脆弱な生き物。しかし、時にひどい残虐性、憎悪。危険極まりない存在かと」

魔王「ふっ、向こうも我等をそう思っておろうな」

サキュバス「然りにございます。あちらもこちらを悪の象徴と見ているでしょう。決して相入れない、平行線上にいますゆえ」

魔王「……幾千年、繰り返したことか」

サキュバス「ご心中お察しいたします」

魔王「我等は、負けるぞ」

サキュバス「……」

魔王「なにも今すぐという話ではない。内に内にと向いている近親婚のお陰で、個々の血が強まるどころか、衰退している」

サキュバス「それは、魔族繁栄の為、先代様の方針で」

魔王「その結果がご覧の有様だ。巨人王オーガの身体つきを見よ。背丈が代を変わるごとに小さくなっておるでないか。他の種族も……」

サキュバス「……」

魔王「強い種を産むには、交配が不可欠だ。だが、種族間のプライドが邪魔をする」

サキュバス「我々が、負けるなどと。おやめください。群れが主体の脆弱な生き物に敗北しようがありません」

魔王「だからだよ、その驕りに負けるのだ」

サキュバス「我が王よ……」

魔王「率いるとは、調整を余儀なくされる。お主も種を代表する者であれば、我が苦心がわかるであろう」

サキュバス「そ、それは……」

魔王「だが、まだ諦めているわけではない。女神の申し子たる勇者の行方さえ掴めれば、友好などという仮初めの芽を潰せる」

サキュバス「……!」

魔王「どこにおるのやら」

サキュバス「大魔王様の苦心、わたくしも種を束ねる者として充分にご理解できました。勇者捜索はおまかせを」

魔王「なにを……18年も見つけられないでおいて」

サキュバス「必ずや挽回してみせましょう。我が誇りにかけて」

魔王「信じて、よいのだな……?」

サキュバス「必ずや……! 四天王がひとり、淫夢王の名にかけて!」ザッ

魔王「……頼んだぞ、我が友よ」

サキュバス「はっ!」ビシッ


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