勇者「ニートになりたい」
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652: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/02/18(日) 15:11:12.08 ID:h4MucOXBO
【数十分後 同宿屋】

リリム「ん……んん……」

僧侶「目が覚めましたぁ?」

リリム「(くそっ、私の正体に気がついてたやつがいたなんてっ⁉︎ ……し、縛られてるっ⁉︎)ふもーっ! ふむもっ!」ジタバタ

僧侶「殺す気なら寝てる間に何百回も殺せましたよぉ。目的はそうじゃないのでそうしませんでしたけどぉ」ニタァ

リリム「……っ⁉︎」ゾクッ

僧侶「どうしてここに勇者さまがいるとわかったんですかぁ?」

リリム「ふもーっ! ふむむっ!」

僧侶「喋れませんでしたねぇ。いま、噛ませてるタオルをとってあげますぅ」スッ

リリム「ぷはっ! 貴様ぁッ! こんなことしてたタダで済むと思うなよッ⁉︎」

僧侶「戦士さん。ちょっと剣をお借りしますねぇ」スラァ

戦士「えっ? なにする――」

僧侶「えいっ」ザシュ

リリム「ぎゃっ⁉︎」プシュー

魔法使い「きっ、斬ったっ⁉︎」ギョッ

戦士「無抵抗な相手だぞっ⁉︎」

武闘家「……待て。なにも理由がないとは思えない」

僧侶「痛いですかぁ?」ジー

リリム「ぐっ……!」ギロッ

僧侶「治してあげますよぉ」ポワァ

リリム「……殺せ」

僧侶「いいえ〜。殺すなんてしません〜。死なないギリギリのラインで痛めつけ続けてあげますよぉ」

魔法使い「あ、あんた……っ⁉︎ なにいってるのっ⁉︎ 聖職者がそんなっ」

僧侶「手段は選びませんのでぇ。言ったでしょ〜? 機嫌が悪いとぉ〜」

戦士「僧侶、お前……」

僧侶「――……どこのどいつかさっさと言えっつうんだコラ。勇者さまの腕を切り落としたのはどこのクソ魔族だ?」グィッ

リリム「うっ!」

武闘家「……な、なんだって……」

魔法使い「勇者の、腕が……?」

戦士「切り落としたぁっ⁉︎」ギョッ

リリム「……くっ、くっくっ、事実だったのか、余裕しゃくしゃくでいけ好かない男。隻腕になったんだぁ?」

僧侶「言葉に気をつけないと、死ぬよ」

リリム「殺したらいいじゃなぁ〜い? そんなことしても勇者の腕は元に戻らないケド♪」

僧侶「……っ!」ギリッ

リリム「悔しそぉ〜〜。なにも知らなかったんだぁ? あんた達も。パーティの仲間なのにぃ?」

武闘家「おいっ! 勇者は、いまどこだっ!」ガンッ

リリム「知るわけないでしょ? そこに置いてあるマント。私はマーキングを頼りにここに来ただけ」

魔法使い「いつのまに……えっ、だって、昨日は、腕があって」


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