51: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/10(水) 21:46:57.90 ID:WsvInrNpO
【浴場 男湯】
老人「まったく、なんというやつじゃ!」
店員「どうしてくれるんだ! うちの酒場で飲み食いした分!」
村娘「勇者様じゃなかったなんてぇ〜。あ〜ん、もうお嫁にいけなぁ〜い」
偽勇者「」ドサッ
店主「とんでもない詐欺師だよ! 明日の朝一番で役所に突き出さないと!」
戦士「おおーい、女将」
店主「あら、あんた達も来たのかい」
魔法使い「もう一人いなかった?」
店主「あぁ、気絶してるよ」
僧侶「気絶? なにがあったんでしょお?」
老人「あちらの若者にはすまんことをした」
戦士「ははーん、剣を振ったら巻き添えくらったと」
老人「脱衣所で偶然見つけてのぉ。これまた、たまたま振った先の直線上に二人がおったらしい」
魔法使い「運のないやつ……」
僧侶「回復魔法使えますのでぇ、もう一人のお方はどちらに?」
店主「そっち。裸だからタオル被せておいたけど」
僧侶「あっ」トテトテ
勇者「う、うぅーん。嫌や。ヒジキは嫌いなんや。うーん」
戦士「どんな夢見てんだ」
魔法使い「気絶っていうか、ただ寝てるだけなんじゃないの」
僧侶「お目覚めください、勇者様」ボソ ポワァ
勇者「……あ、あれ? ここは?」
戦士「更衣室だ」
勇者「きゃあ! なによあんた達!」ガバッ
戦士「男のくせに気色悪い声だすな」
魔法使い「そんだけ悪ふざけできれば心配なさそーね」
勇者「うー、いてて。さっきのはちょっとだけ痛かった」ムク
戦士「古より伝わる秘宝剣。稲妻のつるぎ。話には聞いていたが、はじめてお目にかかる。爆弾岩といい死んでないとはたいしたものだ」
勇者「(ニセモノが倒れた後で、直撃してなくてよかったな。あいつだったらたぶん死んでた)」
魔法使い「あの剣も王様に献上するのかしら」
戦士「おそらく。野放しにするには、あまりに危険だ」
僧侶「旅のお方も鍛えてらっしゃるんですねぇ」
勇者「男だからって見ていいもんではないぞ」
魔法使い「……ねぇ、お尻、見せてくれない?」
勇者「断る」
戦士「いやな? まさかとは思うが、確認は必要だろう?」
勇者「なぜ近寄る」
魔法使い「痛くしないから」ジリ ジリ
勇者「嫌だと言ってるだろうが」
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