442: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/31(水) 18:34:57.07 ID:Ks50AJWbO
【クィーンズベル城 姫の自室】
姫「懐かしいですわ。なにもかも――」ゾク
勇者『姫ちゃん! やめて! そこは違う! 穴が違う!』
姫『おーほっほっほっ! ならどこの穴ならいいんですのぉっ!』グリグリ
姫「――なにもかもが、懐かしく、また……いつまでたっても色褪せることはない、うふっ、うふふっ」ゾクッゾクッ
メイド「……ただいま、戻りました……」パタン
姫「もう帰ってきたんですの?」プィッ
メイド「先ほどのやりとり、まだ怒っておいでなんですか?」
姫「当たり前ですわ! というか、さっきの今でしょう! わたくしにあのような無礼千万なことをツラツラと!」
メイド「そ、そうですね。ついカッとなり、失礼いましました」ペコ
姫「なんですの……? いきなり」
メイド「姫さまは、私が守ります」
姫「……? あ、さっき伝えそびれていたんですけれどね、ハーケマルの使者というのは――」
メイド「姫さまはァッ!! 私がッ!!守護(まも)りますッ!!」クワッ
姫「……っ!」ビクゥッ
メイド「私、これまで、勘違いしておりました」
姫「は、はぁ?」
メイド「立ち向かわなければならなかったのです。怯えるのではなく! その、せいで……! 姫さままで!」
姫「いったい、なにを」
メイド「ハーケマルの使者のことは、お忘れください。私がカタをつけてまいります」
姫「ちょ、ちょっと?」
メイド「必ずやっ! この命にとしても!」
姫「……そ、そう」タラ〜
メイド「貴女は死なないわ……。私が守るもの」スッ
姫「……」
メイド「では、準備がありますので、私はこれで」
姫「が、がんばってね?」
メイド「御意」ペコ
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