勇者「ニートになりたい」
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412: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/29(月) 11:57:54.83 ID:NGx50bz8O
【クィーンズベル城 玉座】

王様「な、なんたることを……っ! なんということをぉっ!」ドンッ

姫「……」プイ

王様「〜〜ッ! なにをしでかしたかわかっておらんのかァッ!!!」ドンッ ドンッ

王妃「あまり怒られては血圧に……メイドよ。貴女がついていながらなんという失態です」

メイド「も、申し訳ございません! 申し訳ございません!!」ペコペコ

王様「前代未聞の出来事じゃ!! 友好国の使者を刺しただァッ⁉︎ しかも、姫が⁉︎ なにをされたというわけでもなくゥッ⁉︎」

姫「ぷっ、顔真っ赤ですわよ、お父様」

王様「お、お前は……っ、いったいどこで育て方を間違えてしまったのだ……! なぜ、このような……」

姫「押しつけるのが悪いんですの。私にできる意思表示をしたまで」

王妃「姫よ。あなたの感情のせいで外交問題に発展するのですよ……どれほどの心労が貴女のお父様の……民の不安に繋がるか考えないの……?」

姫「わたくしがいつ! そんなのを望んだって言うんですの⁉︎ ……それに、外交問題には発展しませんからご心配なく」

王様「な、なにィ? 使者だぞ? こちらが弱みを握られるのだぞ?」

姫「わたくしが解決してみせます。その方法も心得ております。お父様とお母様はどーんと大船になった気持ちでお待ちくださいませ」

王様「こ、こやつは……なんと」プルプル

王妃「あ、あなた。落ち着いて」

王様「使者が回復次第、ここに連れてまいれ。ワシ直々に頭を下げる」

姫「ですから、その必要はありません」

王様「お前がなくてもワシにはあるんじゃ!!」クワッ

王妃「姫は一週間の自部屋謹慎処分です。事態が落ち着いたら、また追加で罰を与えます」

王様「よいなっ⁉︎ お前はもうなにもするな!! この件には一切かかわるな」

姫「いいんですの? 本当にあっというまに解決できますのに」

王様「メイド!! この大馬鹿娘をはやく部屋に連れてゆけっ!!!」クワッ

メイド「は、はいぃっ!! かしこまりましたぁ!!」


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