35: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/10(水) 15:57:15.20 ID:WsvInrNpO
【再び 平原】
勇者「――これで、よしっと」サク
魔法使い「やっぱり変人よ。モンスターに墓標を作るなんて聞いたことない」
僧侶「綺麗なお花ですねぇ〜」
勇者「こいつらだって生きてる。アレフガルドの大地の上で暮らしてる」
魔法使い「綺麗事ね。やらなきゃやられてたわ」
勇者「それ自体は否定しないさ。でも、人間だって殺し合いしないわけじゃないだろ」
戦士「おぉ〜い! 一角うさぎがとれたぞぉー!」
魔法使い「……火、おこしましょっか。焚き木から離れて」
僧侶「わぁー。なんだか、キャンプみたいですぅ」
魔法使い「そのまんまでしょ。メラ」ボッ
勇者「飯食ったら出発するからな」
僧侶「あのぉ〜また走るんでしょうかぁ?」
魔法使い「馬を用意してくれるとかないの?」
勇者「そんな金あるか」
戦士「よいせっと。火は準備してるな、待ってろよ、今から捌いて」スラッ
勇者「しゃーない。走るには走る。だが……戦士」
戦士「なんだ?」
勇者「僧侶、魔法使い、おぶるならどっちがいい?」
魔法使い「は、はぁっ⁉︎」
僧侶「なぁるほどぉ〜」ポン
戦士「どういう意味だ? どこか怪我したのか?」
勇者「いいや、好きだろ? トレーニング。まさかそんな格好と職で非力ってわけじゃないだろし」
戦士「あぁ、鍛錬か! お前もそういう志があったのだな!」
魔法使い「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! 私は嫌よ! 男に体を密着させるなんて!」
僧侶「私はかまいませんのでぇ〜」
魔法使い「ま、まじ……? あんた、曲がりなりにも神職でしょ? 神に捧げてる身体を」
僧侶「お堅いんですねぇ。下心がなければかまいませんよぉ〜。あってもいいですけど」
魔法使い「う……」タジ
勇者「だったら決まりだな。今後の方針を発表する! 飯を食って小休憩をしたら、次の街までダッシュ!」
魔法使い「なんで仕切ってんのよ。さっき真っ先に逃げ出したくせに」
戦士「うむうむ。鍛えるのならそれでかまわん」
僧侶「かしこまりましたぁ〜」
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