勇者「ニートになりたい」
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341: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/25(木) 14:45:24.55 ID:PJlRf//QO
【翌日 朝 宿屋】

魔法使い「――はぁ?? ここにしばらく滞在するぅ?」

勇者「そうだ」

戦士「てっきり、あたしは通過地点程度にしか思ってなかったが」

武闘家「アタイだってそうさ」

僧侶「ダーマに急がなくてよろしいのですかぁ?」

勇者「(ど、どうする……。まさか、私用で……それも勇者にまつわる話だと正直に言うとこいつらのことだ。騒ぎそうだし、めんどくせぇ……)」

戦士&武闘家&僧侶&魔法使い「……?」

勇者「(よし、また適当なウソつくか)……ミンゴナージュからここまでは少し疲れたからな。休息も必要だ」

戦士「疲れてもないが?」

勇者「お前らは揺られてただけだろうが!」バンッ

魔法使い「あんただって手綱握ってた……馬にってこと?」

勇者「そ、その通り!(ということにしておこう)」

僧侶「それにしてはぁ、まるでご自分が疲れたかのようなぁ」

勇者「言い方間違えただけ! 細かいことはいいの!」

武闘家「馬車を失うのは痛いもんね」

勇者「そうだ! 人手で運ぶには限界がある! 魔法使い!」

魔法使い「……なによ?」

勇者「お前、何十キロも重りつけて歩けるか?」

魔法使い「無理だけど」

勇者「だろう⁉︎ 人は便利さを知る前と後ででは感覚が違う! 物資も買った!」バンッ

戦士「む、たしかに。買いこんだな。勇者が最初は北にいくなんていうから余計な荷物まで」

勇者「こ、細かいことは忘れよ⁉︎ ……ごほんっ、それでだな。馬もいたわってあげなきゃいけない。僧侶!」

僧侶「はい〜」

勇者「俺が言ってることになにかおかしい点はあるか?」

僧侶「いえ〜。暑いですからねぇ〜」

勇者「そうだろう、そうだろう! なにもおかしくはない!」

武闘家「……何日ぐらい予定を伸ばすのさ?」

勇者「へ?」

戦士「いや、もちろんすぐにとはいかないが、異常があるわけじゃないんだ。武闘家が言うようにあまり伸ばしても」

勇者「(し、しまった。見切り発車でそこまでは考えてなかった)……三日ぐらいかな?」

魔法使い「ふぅ〜ん、まぁいいけど。それならマッスルタウンで羽伸ばしたかったなぁ。ここ住みにくいし」

勇者「……」ホッ

戦士「馬舎に預けてあるから簡単な世話はしてれるよな。あたしらはその間、フリーでいいのかい?」

勇者「そうだな。一緒に行動する理由もない。思い思いに休息してくれ」

僧侶「かしこまりましたぁ」


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