勇者「ニートになりたい」
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243: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/17(水) 20:53:13.12 ID:MJCk7GC0O
妖精「あったり前じゃない! ルビス様は今もピンピンしていらっしゃるよ!」

勇者「は、はぁっ⁉︎ い、いいいっ生きてる⁉︎」

妖精「そだよ?」キョトン

勇者「え、ええ……じゃ、じゃあ、俺のケツにある聖痕っていったいいつ……そもそも何故俺に。わ、わけがわからなすぎるぞ」

妖精「直接聞いてみたら?」

勇者「どうやって? 会える方法があるのか? というか、今どこにいるんだ?」

妖精「……時のハザマ。そう呼ばれるところにいらっしゃるよ」

勇者「時の、ハザマ?」

妖精「だけど残念! 特殊な結界で往来の制限がされてるから行けないんだ!」

勇者「だけど、制限ってことは、行く方法はあるってことだよな?」

妖精「あるよ? 勇者じゃないと無理だけど」

勇者「ちなみに、勇者だったらどうやって行くんだ?」

妖精「通行手形があるでしょ?」

勇者「どこに? どうやって手に入れるんだよ」

妖精「手に入れるぅ? 身体に刻まれてるでしょ?」

勇者「……あっ! そ、そうか! 聖痕か⁉︎」

妖精「んー、たぶんそれ」

勇者「聖痕は、目印じゃない。通行証だったのか」

妖精「勇者じゃないのに知ってどうするの?」

勇者「会ったら教えとく。それで、どこから? 聖痕があると仮定して」

妖精「鏡から」

勇者「どこの? 主語がない」

妖精「クイーンズベルのお城」

勇者「く、くくくっクイーンズベルっ⁉︎」

妖精「そこがゲートになってるの」

勇者「な、なななっなんでそんなところに」

妖精「ルビス様ゆかりの土地らしいから」

勇者「く、クイーンズベルといえば……」ポワンポワン

『オーッホッホッ! オーッホッホッ! オーっげふっ、ごほっ、おぇっ、む、むせたんですの……うぇっ』

勇者「こ、こいつがいるところじゃないか……」ガタガタ

妖精「大丈夫? 顔青ざめて震えてるけど。なにか思い出したの?」

勇者「だ、だがしかし、戦わなくちゃ現実と!」ゴソゴソ

妖精「?」

勇者「じゃじゃーん! 世界地図ぅ〜!」ピロリン

妖精「わっ、それってニンゲンの? けっこう精密なんだねぇ」

勇者「北から迂回しても南から迂回してもダーマまでの距離はほとんど変わらないか……ならば」

妖精「おっ?」

勇者「行かねばなるまいっ! クイーンズベルへっ!!」クワッ


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