239: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/17(水) 19:16:28.13 ID:MJCk7GC0O
【森林 祠】
勇者「……これが」スッ
妖精「もー! 勇者じゃないくせに!」
勇者「初代ロト……二代目、三代目……」
妖精「当時の魔王との争いが描かれているみたい。ほら、そこに描かれてるのが不死鳥ラーミアにまたがってる」
勇者「勇者って、なんなんだ?」
妖精「えっ?」
勇者「女神の加護。先代……これまでの勇者も同じように?」
妖精「よくわからないけど、血統があることはたしかね。勇者である一族は、決められた家系から排出されてきたみたい。唯一違うのは、初代ね」
勇者「古代語で読めないな」ザリ
妖精「うーんとね、曖昧なのよ」
勇者「曖昧?」
妖精「そう。ひとつひとつの繋がりがね。もしかしたら別の時間軸の話かもしれない」
勇者「は、はぁ?」
妖精「例えば、私がりんごを落とすとするわよね。それを拾ったAである私と、拾わなかったBである私。そうした感じでAとBが分岐しているの」
勇者「つまり、別の世界とか?」
妖精「なくはないってだけ。全部繋がってるのかもしれないし、そうじゃないのかもしれない。だって、大昔の話ですもの」
勇者「魔王、倒してるなら、平和になってるはずだもんな」
妖精「どうなんだろう。よくわからない。魔王ってね、定期的に復活するって書いてあるよ?」
勇者「なんじゃそら」
妖精「もちろん、数千年とか数万年とか長い感覚があくし、同じ魔王ってわけじゃないみたいだけど」
勇者「今の魔王も復活してきてんのかな?」
妖精「今代の魔王は先代から継承する形だったらしいよ。だから、復活はしてないんじゃない?」
勇者「ん? ……って、話は戻るが勇者って結局なんなんだよ」
妖精「さぁ? だからよくわかんないの」
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