217: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/16(火) 18:48:24.09 ID:wnE7S7Y5O
【魔王城 付近 沼地】
魔王「――それで、終わりか」
サキュバス「我が王よ。私が間違っておりました!!」
魔王「で、あるか」
サキュバス「魔王様は勇者が架け橋になると不安がっていましたが、それとはまったく別ッ!! 不安は別の形で正しかったのでございます!!」
魔王「ふぅ……で、あるか」
サキュバス「特別招集会議をすでに呼びかけております! 今すぐに万を超えるモンスターをかき集め、勇者を滅ぼさなければ!」
魔王「で、あるか」パサッ
サキュバス「き、聞いておられますかっ⁉︎ 沼地のマドハンドに餌をやっている場合では……」
魔王「ピーピーピーピーと」
サキュバス「ハッ!? し、失礼。取り乱してしまい」
魔王「お前も種族の王。であれば、冷静さを失わぬことだ。足元をすくわれるやもしれんぞ」
サキュバス「お、おそれながら我が王よ。勇者は魔王様に匹敵を――」
魔王「それ以上は許さぬ。二度はないぞ」ゴォッ
サキュバス「ひっ⁉︎ ま、魔王様の波動……!」ゴクリ
魔王「そうか。遂にやつを見つけたか。万里先を見通す水晶でも見つけられなかったやつを遂に……!」
サキュバス「皆が、種族達の王が魔王様をお待ちでございます」
魔王「勇者……! 面白い、貴様の伝承が真実であれ、実力者であれ、余は勇者の全てを否定してやる!」
サキュバス「我らの王よ。絶対的な神よ。すべては、あなた様の御心のままに」
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