175: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/15(月) 12:58:06.28 ID:SH/yhARoO
【村娘 家】
村娘「勇者……?」ピクッ
戦士「おい、魔法使い」
魔法使い「あっ、言っちゃだめなんだっけ? つい」
戦士「勇者がなぜ我々にまで最初黙っていたか聞いたろう? 立ち寄った村々に被害が及ぶのを防ぐために」
魔法使い「ぶっちゃけ、怪しいけどね」ボソ
村娘「あの、勇者とはいうのは本当に……?」
魔法使い「僧侶、パス。私、しーらない」プイ
僧侶「困った人ですねぇ〜叱られるかもしれませんよぉ」
魔法使い「うっ。べ! べつに! あんなへっぽこに叱られたって」
戦士「……はぁ。ああ、本当だ」
村娘「まぁ、なんということでしょう。あの、失礼ですが、勇者と証明できるものは――」
僧侶「戦士さんも〜。だめですよ〜」
戦士「他言はしないよう言えば大丈夫だろう。あたしたちは一泊の恩がある。勇者も納得してくれるさ」
村娘「そ、それで?」
戦士「“聖痕”があるんだ」
村娘「それは、まさか……女神ルビスが勇者にしか刻まないといわれている伝説の?」
戦士「そのまさかだよ。あいつにはそれがある」
村娘「……そう、ですか。こんなところに……」
魔法使い「驚くのも無理ないけど。秘密ね?」
村娘「ええ、ええ。もちろんですとも。あの、ちなみにですが、聖痕はどこに……?」
戦士「ん? あぁ、あたしたちが嘘をついてると?」
村娘「す、すみません。あくまで可能性の話で」
戦士「いや、当然だ。ニセモノも実際にいたしな。聖痕の場所は、ケツだよ」
村娘「お尻……ですか。なるほど……普段は見えない場所。てっきり、わかりやすくデコか手にあるものかと」
魔法使い「へんてこりんな場所よね」
村娘「そうでしたか。見える場所ばかりを探していても見つからぬハズ……」
戦士「……? 探していた?」
村娘「あっ、いえ。勇者様にあこがれてまして。うふふ」
魔法使い「すぐに幻滅することになるわよ。残念ながら」
村娘「……ここ二、イタのネ……」ニタァ
武闘家「……アタイ、ちょっと出てくる」
村娘「ハッ! な、なりません! もう儀式がはじまりだしています!」
武闘家「大丈夫。サキュバスかなんだか知らないけど、クンフーがあるから」
村娘「お、お腹すきましたでしょう⁉︎ すぐにご用意いたしますよ!」バタバタ
戦士「おい、武闘家。用もないのにほっつきあるくな」
武闘家「どきなよ。どうしようとアタイの勝手だろ」
戦士「恩人に対してそれはどうなんだ。言うことを聞け」
武闘家「……」
戦士「それとも、勇者が言わないとだめなのか?」
魔法使い「……? なんで、そこで勇者が出てくるの? あっ、もしかして、武闘家って勇者がタイプなの?」
武闘家「あんたら……」イラァ
僧侶「すとっぷですよぉ〜〜。まずは矛をおさめておさめてぇ〜〜。腹が減ってはなんとらやらと言いますしぃ〜」
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