勇者「ニートになりたい」
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139: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/14(日) 00:36:14.74 ID:kHGtQHyDO
武闘家「……くっ」

マク「なんでもさ、魔王ってのはいくつも障壁もってるらしいんだよね」

武闘家「だ、大地を割るなんて……」

マク「だからなのかもしれんけど、俺ってばその何層かの膜を打ち破るパワァーがあるみたいなのよ」

武闘家「……っ」ゴクリ

マク「地割れなんてさ、ほんの見せかけだけ。派手だけどな。どうする? もうやめる?」

武闘家「……や、やめられるものか……」

マク「そうだよな。ひっこみつかないよな」

武闘家「い、いくぞっ! 正拳突きっ!!」ダンッ ブンッ

マク「っと」パシッ

武闘家「つ、掴んだっ⁉︎」

マク「正拳突きって直線的すぎるから、当たった時はダメージでかいけど命中率はそんな高くないよ。予測しやすいし」

武闘家「くっ、離せ」ブンッ

マク「はい」パシッ

武闘家「あっ、りょ、両手を。ならば、蹴りで」

マク「……」ギュゥッ

武闘家「いっ⁉︎」ガクンッ

マク「動作を殺すのは、痛覚が一番なんだよ。拳を握られた痛みで、足がでなくなったろ」ギリギリ

武闘家「うっ、く、くぅっ」

マク「でも俺の足はあいてるんだな、これが。女の腹蹴るのは気がひけるから、胸にしとく。いいか、今から胸のあたりを蹴るからな」スッ ブンッ

武闘家「……っ! きゃあっ!!」ドゴーーン

司会「女武闘家選手、壁まで一直線に吹っ飛んだーーっ!! 凄まじい蹴りです!! 単なる蹴りなのでしょーか!」

マク「レフェリーのおっちゃん、隠れてないで出てきて」

レフェリー「ひっ」

マク「毎回悪いんだけど、医務室に連れてかないと」

レフェリー「あっ! だ、大丈夫か⁉︎」

武闘家「」パラパラ

レフェリー「おい、 医務班! 医務班!」

観客達「マジかよ」ザワザワ

司会「えっ? お、終わり?」


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