136: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/13(土) 23:49:08.84 ID:XHxRr4XKO
【観客席】
魔法使い「やれ! 殺っちゃえー!」
僧侶「くすくす。熱中してなによりですー」
戦士「女武闘家の雰囲気が変わった。最初からフルでやるつもりか」
老人「いい心構えネ。小細工は不要よ」
戦士「あのマク選手。たしかに強い。これまでの危なげなく勝利した戦いを見ても、そう思う」
老人「……」
戦士「ご老人。しかしだな、あたしはたぶん女武闘家が」
老人「それは合わせてただけよ」
戦士「……なに? 合わせる?」
老人「マクは相手の強さに合わせる。手を抜くのに慣れすぎてるネ。かわいそうな男ヨ……これまでそうしてきたんだロウ」
戦士「手を、抜く?」
老人「つまり、相手が子供だたら自分も子供レベルまで弱くするヨ。優しいんだろネ」
僧侶「……」
老人「だがしかし、それは武に生きる者にとっては、これ以上ない愚弄ヨ」
魔法使い「いけーっ! 今が隙だらけなんだから攻撃するのよー!」
戦士「では、武闘家の強さにも合わせるということか?」
老人「そうであれば、救えないネ。でも、ちゃんと事前にコテンパンするよう言ってあるから大丈夫ダロ」
僧侶「おじいさん、あの人って、やっぱり……」
老人「そろそろ体内の気を練り終わる」
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