860:名無しNIPPER
2019/08/21(水) 19:34:18.88 ID:jrqkGc7u0
西ノ島の北側にある住宅地から少し離れた茂みの中、木の陰に隠れながら移動する影が2つあった。
「駄目ね、これ以上は近付けない…」
桂川藍子(女子五番)は地図を広げながら辺りを見回し、溜息を吐いた。
北の住宅地は、藍子たちが出発した小中学校からかなり近い位置にあり、最も端にある家から100m程度で小中学校と同じエリアに入る。
つまり、現在は禁止エリアに指定されており、入ることが許されない。
入ろうものなら、藍子の首に巻きついている趣味の悪い首輪が爆発するらしい。
「新庄くん…大丈夫かな…」
傍にいた桜井栞(女子七番)が不安げに呟いた。
「大丈夫、『追いつく』って言ってたし…」
そう返しながらも、藍子自身も不安に押し潰されそうだった。
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