77: ◆takaJZRsBc[saga]
2018/01/09(火) 23:00:19.03 ID:f4dScVjg0
のび太「ドラえもん……どうしてあんまりノリ気じゃないの? ふたりを助けるんだよ?」
ドラえもん「助けた後が問題なんだ。考えてもみなよ? あの感情的で短気そうな桑田君が、
自分を殺そうとした舞園さんをただで許すと思う?」
のび太「そういえば、反撃して追い詰めたただけでじゅうぶんなのに
殺しちゃったんだもんね……やっぱりそうとう怒ってたのかな……」
ドラえもん「そりゃあ怒るだろうよ! 間一髪で自分が死んでるんだし、しかも
信じていた相手から裏切られたんだよ? 逆上するのもしかたないさ」
のび太「まあ、そうか……ぼくでいえばしずかちゃんにだまされたようなもんだしね。
……でも、ぼくだったらきっと殺せないなぁ」
ドラえもん「きみは優しいからね。虫一匹殺せないのがきみの長所だし。
でもみんながみんなそういうワケじゃないんだよ」
のび太「……やっぱり、舞園さんにおもいとどまってもらうのがいちばんだね」
ドラえもん「事件までに全力をつくすほかないよ」
のび太「うん。……それにしてもさ、なんで桑田さんが死んでたんだろう?
死ぬのは舞園さんだよね? 殺される場所も違うし」
ドラえもん「事件の直前まで見てみようか」
のび太「怖いな。ぼく見たくない……」
ドラえもん「……わかった。ぼく一人で確認するからきみはあっち向いてて」
のび太「ごめんね、ドラえもん……」
ドラえもん「気にすることないよ。みんなのためならこのくらいへっちゃらさ」
そしてドラえもんは深夜に起こる凶行の一部始終を目撃する。
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