23:名無しNIPPER[saga]
2018/01/08(月) 20:25:39.25 ID:2JCfL+jf0
『隊長も、やっぱり留学が楽しみなんだね』
というのは、ここ最近学園内で良く噂されていた隊長の話。
たしかに、ここ数日目に見えて隊長は明るかった、ような気はしていた。お昼ご飯を一緒に食べた回数も両手では足りない。
けれど『お姉ちゃんスイッチ』がそれとつながっているとは、思わないようにしていた。なんだか思い上がりなような気がしたからだ。妹でも何でもない自分が、隊長のスイッチを本当に回したなどと。
「ほら、早く、飛行機が出てしまう」
おどけた口調で、隊長が私に背を向けて、後ろ髪を持ち上げる。
「……っ」
その後ろ姿に、一瞬、胸がぎゅっとなる。
がらじゃないのに、ちょっとだけ目頭が熱くなった。
寂しい。
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