88: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/06(土) 17:56:32.22 ID:shJ2K7Y00
じりじりと詰め寄る。成程、道理で寒い訳だ。千代美を捕まえ、室温でまた冷えてきた手を彼女の首筋に当てた。今度は両手。
うひゃああと叫び、身を捩る千代美を取り抑え、その背中に手を突っ込んだ。彼女も負けじとこちらの脇腹に冷えた手を這わせる。
んひっ、という変な声が漏れた。
暫しの混戦。
それが終わる頃には、二人とも体がぽかぽかと暖まっていた。窓を閉め、改めて言う。
「おはよう」
「おはよう」
幸せ。
【漁鬼の鵯・おわり】
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