62: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/05(金) 18:08:54.41 ID:c1/viYU+0
【千代美(後)】
お風呂から上がり、夕飯を済ませ、寝室にて。少し窓を開けた。火照った体に冷たい夜風が気持ち良い。
ペンとノートを取り出し、机に向かう。夕方にまほが言っていた事が思いのほか面白かったので、そこから着想を貰って形にしてみようと思い立った。
前々から考えてはいたんだけど、ずっと始められずにいた事。小説を書く。
書いてみたいとか、書きたいテーマがあるとか、そんな大層なものじゃない。日頃から読んでいるものを自分で書いてみたらどうなるだろう、というぼんやりとした興味。
そこに、まほの一言が上手く刺さった。
『鉄鼠という名前はマウスみたいだなと思ったよ』
なーるほど、と思った。まあ、あくまでそれはきっかけで、そこを起点に私の中でひとつのお話が広がり始めた。それを形にしてみる。
でも、やってみて初めて分かるけど難しいな。いやまあ、簡単な訳がないとは思ったけどさ。
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