57: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/05(金) 17:59:54.81 ID:c1/viYU+0
「貴女達、アイコンタクトで喧嘩できるのね」
「うるさいぞダージリン。早く帰れ」
遠慮の無い悪態は親しさの証、なのかな。ダージリンもそれは心得ていて、ちっとも堪えていない。まほの悪態を、まあまあとだけ言って流してしまった。
「寒くて外に出たくないのよ。もうちょっと居させて頂戴」
そっか、そういえば外は雪だ。隣の部屋に帰るための一瞬と謂えど、不精になる気持ちは大いに分かる。一度暖かい所に座ってしまうと、外どころか廊下にさえ出るのが嫌になる。
無碍にする訳にはいかないよなあ、と考えていると、またまほに睨まれた。そういえば夕飯の仕度の途中だった。
まあ、そうは言っても材料が確保出来てるから大してやる事はない。鮭なら適当にソテーしてやるだけでも美味しく出来る。
とりあえずお風呂が沸くまではダージリンと世間話でもしようかって所だ。まほの機嫌がさっきからずっと悪いのは、なんかもう、仕方ない。
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