46: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/04(木) 17:32:35.79 ID:vmi3algl0
「あの」
声。まほのものでも、私のものでもない声。
はっとなり振り返ると、にやけ顔のダージリンが立っていた。あの、えっと、こんばんわ。
「今晩は」
勝手知ったる何とやら。いつの間にか自分でお茶まで淹れて啜っている。あの、いつからそこに。
「『ああいうのが好みなのか』辺りから。もしかしてと思って見守っていたけれど、とても良いものを見せて頂いたわ」
お隣って便利よね、と付け足した。まほは完全に固まってしまっている。
更にダージリンは、良いものを見せて頂いたあとで恐縮なのだけれど、と前置きをしてにやけ顔のまま言った。
「続きはその鮭を切り分けてからにして頂けるかしら」
あ、うん、そうする。
【千代美(後)・おわり】
【鉄鼠の檻の檻・おわり】
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