22: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/03(水) 21:36:33.16 ID:8VTblCYO0
「汚れは拭けばいいんだよ。それに、読むのに支障が出るわけでもないしな」
まほが虫を潰すのに使った本だと思うと、笑っちゃうじゃないか。言って、千代美は本当に笑った。
そう言えばそれは恋愛小説なのか、と訊いてみる。千代美の趣味は恋愛小説だった筈だが、その本はどうにも恋愛小説に見えない。
「いや、これはミステリーものかな。恋愛小説はもちろん好きだけど、そればっかり読んでる訳じゃないぞ」
これは読書好きには結構有名なシリーズで、気になって買ってみたんだけど、内容が難しくてなかなか進まないんだ。そう言って今度は苦笑いをしたが、少し嬉しそうだ。
なんだかんだで面白いのだろう。惚気のようなものか、と解釈した。
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