【ガルパン】エリカ「私は、あなたを救えなかったから」
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665: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/03/31(土) 23:27:45.05 ID:IIBNUqA30
杏「逸見ちゃん、この学校は、大洗女子学園は……このままだと廃校になる」

エリカ「……そう。やっぱり……学園艦は維持運営費がかさむものね、公立の学園艦は順次統廃合していく。ニュースで聞いたとおり。……まさか自分が当事者になるとは思わなかったけど」

杏「みんなそうだよ。私も、河嶋も、小山も。卒業するまで、卒業してもずっとこの学園艦があると思ってた」

柚子「……遅くとも来年度にはこの学校は学園艦ごとなくなるの」

エリカ「……」

杏「正直、理由は理解できるんだよ。逸見ちゃんの言う通り学園艦は維持費がかかる。国のお金だって無限じゃないんだから。そんで、

  どの学園艦を潰すかってなったら生徒数が減少してて、なんの実績もないうちが選ばれるのもまぁ、仕方ないと思う」

エリカ「……だけど、理解はできても納得はできなかった」

杏「……うん。どれだけ正しい理由であろうと、大洗が廃校になる事でその浮いたお金でもっと正しい事ができるとしても――――ここは私たちの学校なんだよ。

  親元を離れてる子が多い中、それでも寄り添って生きてきたんだ。学園艦は、私たちにとってもう一つの故郷なんだよ」

エリカ「……」

杏「まぁ、向こうの答えは最初から決まってるんだ。それをいくら生徒会長とは言え生徒の言葉で覆すことなんてない」

エリカ「……だけど、あなたは譲歩を引き出した」

杏「向こうがどれだけ本気かわからないけどね。軽い口約束だよ『戦車道の大会で優勝すれば廃校は取り下げる』ってね。

  20年以上前にやってた事で今さら優勝できるだなんて向こうも思ってないよ」

エリカ「そこに私が転校してきた」


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