エンド・オブ・オオアライのようです
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464: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/06/19(火) 00:02:29.01 ID:GIou/mEJ0
「………シーサイドステーションより若見羽黒、陽炎、および随伴部隊各位に伝達。作戦を一部変更。速やかにめんたいパークからの敵艦隊迎撃に向かって」

《陽炎よりシーサイドステーション、正気!?敵航空隊は下がったとはいえそっちは装甲戦力も対空火力も損失したんでしょ!?仮に軽巡・駆逐主力だとしても五個艦隊超の深海棲艦相手に持ち堪えられる戦力じゃないわよ!》

「持ち堪えてみせるわ!心配してくれるなら速やかに敵艦隊を撃滅して!サンビーチ通りを寸断されればどのみち鎮守府や大洗海岸通りが保たなくなるわ!」

私達の正面の敵艦隊撃退、そしてシーサイドステーションや大洗港湾部の安全確保は作戦の第一段階に過ぎない。大目的はあくまでも、戦力の集中運用による海岸通り及び大洗鎮守府の奪還だ。

めんたいパーク方面で敵艦隊が橋頭堡を築けば、この“大目的”を果たすに当たって沿岸部の戦線が南北に分断されることになり作戦が根本から瓦解する。私達の方面を疎かにしていいわけではないが、現段階での優先順位は明らかに“新手”への対応の方が高い。

それに、各増援部隊の進軍速度的に十分な戦力が集結しきるまでには尚もかなりの時間がかかるだろう。羽黒と陽炎が到着したところで短時間での殲滅は不可能に近く、その間に南下してきた敵艦隊に側面攻撃を受ければどのみち壊滅は免れなくなる。

《………羽黒、了解!陽炎ちゃん、行きましょう!!》

《っ、陽炎了解!!蝶野一尉、絶対持ち堪えてよね!!》

無論この事情を口に出して事細かに説明するような時間はないが、幸いにして羽黒と陽炎は此方の意図を汲んでくれたらしい。

叫び声に近い無線の直後、左手で砲声が上がる。恐らく羽黒が進軍してくる新手の敵艦隊に向かって牽制射撃を行ったようね。








『『『『──────ォオオオォオオオオオオオアアアアアアアアアアアッ!!!!!』』』』

そして………さながらその砲声が合図であったかのように、私達の正面で奴らが一斉に咆哮した。


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