エンド・オブ・オオアライのようです
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462: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/06/18(月) 23:33:13.05 ID:m3VtkzhB0
20秒に満たない交戦の中で、優に100を越える敵機を撃墜した。だがその戦果は敵の全体物量からすればごく微量であり、引き替えに私達が被った損害は甚大だ。

《敵航空隊、上空で隊列を再編!また急降下来ます!!》

「総員対空戦闘を継続して!総力を挙げて迎撃せよ!!」

89式を構え直しながら無線で檄を飛ばすけれど、殆ど意味がないことは誰よりも私自身がよく知っている。

急造ながら組まれていた対空迎撃用の隊形は膨大な欠員によって崩壊し、LAVはとうとう全滅、ヒトマルとM42も事実上無力化された。数挺の軽機関銃と一握りの歩兵自動小銃で迎撃できる物量ではない。

《これ以上、やらせません!!》

『『……───!!?』』

そのままなら全滅を待つしかなかった私達を救ったのは、2発の砲弾だった。一体の巨大な黒い獣と化したかのように寄り固まって押し寄せてきた【カブトガニ】の大群体は、立て続けに飛来したそれらを食らって一瞬陣形を乱し動きを止める。

『『『『!!!!!?!?!!?』』』』

ノハメ;゚听)そ「のわっ!?」

次の瞬間、“獣”の体内で炎がはじけた。炸裂した2発の中からは更に無数の小型弾が周囲にまき散らされ、次々と敵機に突き刺さり発火する。火だるまと化した敵機は更に別の機体にぶつかり、その機体は更に別の機体へ……物量に任せての密集突撃に移ってしまっていたことが大いに災いし、群体は中心部から巨大な火柱へと姿を変えていく。

『『『………────』』』

目算で大凡3割程度の機体が焼き尽くされたところで、ようやく残余の編隊が陣形を崩して火炎の渦から逃れ出る。流石に向こうとしても看過できる損害ではなかったようで、まだ爆弾を抱えているらしき機体もあったがほぼ全機が機首を返し学園艦の方に戻っていった。

《こ、こちら重巡【羽黒】!支援砲撃が遅れてごめんなさい!【三式弾】の効果を報告してください!》

「シーサイドステーションより羽黒、効果絶大!当方直上における敵編隊の一時後退を確認!

助かったわ、支援を感謝する!!」


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