エンド・オブ・オオアライのようです
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26: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/01(月) 00:58:33.76 ID:jDuEGwJ2O
(;゚ω゚)「外に出るんだ!早く!!」

「玄関、玄関に向かって!!すぐに河嶋達が放送を流すから外での避難先はソレに従うよ!」

「一つの出口に集まらないで!後ろ半分の席の人達は後ろから、前半分の席の人達は前から出て下さい!!」

僕の叫び声に、角谷さんと西住さんが的確な指示で続く。他の面々も弾かれたように動き出し、西住さんの指示通りに混乱を避けながら教室の外へと走り出て行く。

(;^ω^)「そうだ、アリサさん───」

簀巻きにされている彼女の拘束を解こうと振り向いた瞬間、斬鉄剣が抜き打たれた時のような金属音が鳴る。そこに居たのは生け花剪定用のハサミを振りきった体勢の五十鈴さんと、両断されたロープを見て呆然とした表情のアリサさん。

「こ、これがジャパニーズ・イアイ………」

(;^ω^)「多分違うかな!」

「先生、アリサさんの拘束は解きました!行きましょう!」

(;^ω^)「何で生け花用のハサミ持ち歩いて……ええいツッコミは後だ!!」

五十鈴さんを先に行かせ、アリサさんを助け起こして駆け出す。入り口で待っていた角谷さんが教室内を一瞥し、残っている者がいないことを確認して僕等のしんがりを勤める形で続く。

(;^ω^)「っおお!?」

「っととと!?」

「きゃああ?!」

ぐらり。

直後に足下を襲う、大きな揺れ。まるで大波を打ち付けられた船のようだが、僕等が乗っているのは全長7.6kmの【学園艦】だ。神話に出てくるクラスの大波でもなければここまで揺れるはずがないし、実際この艦内ではこれほどの揺れは経験したことがない。

………いや、これは正確な言い方じゃない。

“ついさっき”までは、一度も経験したことがなかったといった方が正しいか。

『『ギィアアアアアアアアアアアアッ!!!!』』

「ひぁっ!?」

二つに増えた咆哮。耳にした澤さんの肩がびくりと大きく震える。


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