648: ◆9Ce54OonTI[saga]
2018/02/10(土) 18:44:35.82 ID:Dq//dM+r0
甘味処 伊良湖
明石「ふぅ。終わりましたよ!」
伊良湖「ありがとうございます...」
明石「どうしたんですか?浮かない顔ですね?」
伊良湖「あの...」
明石「はい?」
伊良湖「どうして私が脅されてたなんて嘘ついたんですか...?」
明石「...」
伊良湖「私にとっては渡りに船...まさに地獄に垂らされた一本の蜘蛛の糸のようでした。けど...」
明石「提督に許されたんだからそれでいいじゃないですか」
伊良湖「そ、それは...」
明石「確かに私があそこで助けを出さずに、伊良湖さんも提督に見捨てさせることは出来たかもしれません」
伊良湖「ッ...」
明石「けど」
伊良湖「?」
明石「伊良湖さんも間宮さんも許されないなら、どっちかが犠牲になって片方が許された方がいいじゃないですか?」
伊良湖「そ、そんな他人を踏み台にするようなことって...」ブルッ
明石「でも伊良湖さんも直ぐにその話に乗りましたよね?」
伊良湖「それは...」
明石「いいじゃないですか。素直でいるとどっちも救われないなら、嘘をついてでも自分だけが救われたって。お店まで持てたじゃないですか?」
伊良湖「明石さんは...悪魔ですね...」ポロッ
明石「悪魔の誘惑に乗ったのはあなたですけどね、伊良湖さん」
明石「(ま、本当の悪魔は提督なんだけどなぁ...)」
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