提督「艦娘に殺されたい」
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480: ◆9Ce54OonTI[saga]
2018/01/14(日) 19:59:38.11 ID:wlcVmOAb0
廊下

ローマ「それにしても...あなたがあんな事をするなんて意外だったわ」

ポーラ「やっと...現実を受け入れ始めたんです...」

ポーラ「今までは、なんとなく提督がまだ生きてるんじゃないかって気がしてて...けど、ここの狂った連中を見てると、やっぱり提督は殺されたんだ...もう戻らないんだって...」ポロポロ

ポーラ「私、実はオイゲンさんと同じ事をずっと思ってたんです...」

ローマ「...」

ポーラ「たかがマグレで戦争に勝っていただけの島国とイタリアが、ドイツの影響で同盟を結ぶ事になって...なんで私がこんな劣等生物の国へ来る羽目になったんだろうって...」

ポーラ「最初はここでの任務なんて全くやる気がありませんでした。提督だってどうせメガネをかけた出っ歯のチビだろうし、イタリア人と比べる価値もないようなやつだと思ってました...」

ポーラ「けど、提督は違いました...彼は心の底では舌を出していた舐め腐っていた私に、流暢なイタリア語で挨拶してくれたんです...」

ローマ「そうだったわね...」

ポーラ「けど、別にイタリア語が堪能なわけじゃなかったんですよね。私達がイタリアから来るって知って、挨拶だけでもって一生懸命練習してくれて...」

ローマ「そうね...提督は素晴らしい人だったわ...私も提督に出会って、この国の人への差別感情なんてすぐに消えたもの...人種なんて関係ないんだって...」

ポーラ「けど、違いました」

ローマ「...」

ポーラ「素晴らしかったのは、提督だけです。所詮それ以外の奴らなんて、やっぱり猿です...」

ローマ「ポーラ、あなたの言う通りよ。あんなに優れた人間をリンチして殺すなんて、劣等感に苛まれた猿の仕業。人間がやる事じゃないわ」

ポーラ「そう...私達がやってることは害獣駆除なんです。提督を殺した害獣は、私達人間が責任を持って駆除するべきです...」

ローマ「そうね...一匹たりとも逃してはならないわ...」

ポーラ「提督...全てが終わったら私もそちらへ行きます...そちらに行ったら一緒にお酒を飲んで、私を褒めてください...」


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