71: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/30(土) 17:38:49.33 ID:8F8qoQQF0
「乃々ちゃん、知ってましたか? 明日から乃々ちゃんの担当はプロデューサーさんになるんですよ。まゆはもうあなたのプロデューサーじゃないんです」
ズキンと心臓がいたい。
「レッスンはだめだめですし、初仕事は逃げ出そうとしますし、プロデューサーさんのためにいやいやがんばりましたけど、今日で終わりです」
違うと叫びたくなった。
視界がぐらりと歪んで、そのまま倒れればいいのにと思った。
「もう乃々ちゃんのお世話をしなくなって清々します!」
最低な叫びが部屋中に響いた。
もう、消えてなくなりたかった。
覚悟を決めて顔を上げると、乃々ちゃんの大きな瞳と目が合った。
ぽろぽろと涙を流していた。
こうやってはじめて真正面から見る乃々ちゃんの瞳はとってもきれいで。
ずっと見たかったはずなのに。
見ていると心臓が握りつぶされるように痛くなって、目をそらした。
「おい、森久保。そろそろ時間だぞ」
部屋に入ってきたトレーナーさんと入れ替わるように、振り向くことなくその場から逃げ出した。
それからライブ当日までの二週間のあいだ。
私と乃々ちゃんが顔を合わせることは1度もなかった。
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