4: ◆NOC.S1z/i2[sage]
2017/12/24(日) 23:13:12.09 ID:gIJ0VeNo0
その時、盛大な音が響きました。
どんがらがっしゃんと事務所の外壁を何かが転がっていく音です。
まるで、何者かが煙突から入ろうとして失敗して転げ落ちていくような音です。
5: ◆NOC.S1z/i2[sage]
2017/12/24(日) 23:14:26.91 ID:gIJ0VeNo0
サンタ服を着たウサミンロボが、めり込んでいた地面から起き上がって駆け出していくところでした。
「ウサミンロボでした」
6: ◆NOC.S1z/i2[sage]
2017/12/24(日) 23:14:55.64 ID:gIJ0VeNo0
ポットを置くちひろさん。
「はい、はい、え、はい、わかりました」
7: ◆NOC.S1z/i2[sage]
2017/12/24(日) 23:15:25.97 ID:gIJ0VeNo0
「あ、もしかして」
「あいさんが外を覗いたところ、走って行くウサミンロボの後ろ姿が見えたそうです」
8: ◆NOC.S1z/i2[sage]
2017/12/24(日) 23:15:59.68 ID:gIJ0VeNo0
モバPはちひろさんから投げかけられる殺気にも似た鋭い視線を浴びながらメールをチェックしました。
メールを読み終わると、コーヒーをさらに一口飲みます。
9: ◆NOC.S1z/i2[sage]
2017/12/24(日) 23:16:28.68 ID:gIJ0VeNo0
「……あの、未央ちゃんの家に煙突はないと思うんですが」
「やっぱり、空調ダクトではないかと」
10: ◆NOC.S1z/i2[sage]
2017/12/24(日) 23:17:05.35 ID:gIJ0VeNo0
「しかし、スポンサーからのたっての要望だったんです」
ちひろさんは首を振ります。
11: ◆NOC.S1z/i2[sage]
2017/12/24(日) 23:17:37.46 ID:gIJ0VeNo0
「サンタ服を着慣れていないせいで、ことごとく失敗しているようですね」
「あの、さっきの未央ちゃんで」
12: ◆NOC.S1z/i2[sage]
2017/12/24(日) 23:18:05.02 ID:gIJ0VeNo0
「仕方ありませんよ、相手はウサミン科学の粋を尽くしたスーパーロボットです」
「これ以上騒ぎが大きくなる前に何とかしましょう」
13: ◆NOC.S1z/i2[sage]
2017/12/24(日) 23:18:47.50 ID:gIJ0VeNo0
「やめさせるんですか? それはそれでイヴちゃんが困るのでは?」
「いえ、方法を変えさせます」
14: ◆NOC.S1z/i2[sage]
2017/12/24(日) 23:19:37.34 ID:gIJ0VeNo0
未央の家のチャイムが鳴りました。
事務所正面玄関のインターホンが鳴りました。
女子寮の受付にウサミンロボがフリーパスで入りました。
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