91: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 01:56:01.59 ID:dJeYp2NG0
「……でも、今の私は早く舞台に立ちたいって思ってます。もちろん、緊張もありますけど……それ以上に、楽しみな気持ちが勝ってます」
92: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 01:59:04.65 ID:dJeYp2NG0
「うん?担当アイドルなんだから、そんなの当たり前だろう」
「いえ……プロデューサーさんは、今まで会ったどの人よりも優しくて……」
93: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 02:02:00.57 ID:dJeYp2NG0
ほたるのような者が報われる事なく、日の目を見る事もなく消えていくのが、単純に我慢ならなかったからだ。
だから彼女がアイドルを辞めることは許さなかったし、厳しいレッスンも課した。
94: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 02:05:01.40 ID:dJeYp2NG0
本番当日。
会場は夕方頃から、かなりの人数が入っていた。
当日ともなるとほたるも流石に緊張が見て取れる。
95: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 02:07:24.24 ID:dJeYp2NG0
フェスが始まり、アイドル達のパフォーマンスが次々と行われていく。
皆、この日の為に研鑽を積んだのだろう、その表情は充実感に満ちている。
出番を待つほたるの表情は、すでに落ち着いているように見える。
96: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 02:10:55.17 ID:dJeYp2NG0
結論から言うと、ほたるはステージで躍動した。
97: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 02:13:07.52 ID:dJeYp2NG0
「……」
「あ、プロデューサーさん、いたいた……この後のスケジュール……ってうわっ、どうしたんですか?」
98: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 02:14:59.66 ID:dJeYp2NG0
「あ、今ステージに立ってるのほたるちゃんですか。彼女、かなり印象変わりましたもんね〜。今日くらいのパフォーマンスやってくれるならこれからもっとLIVEの仕事も増えそうですね」
「そう、ですね。もっともっと、彼女はステージに上げてやりたいですよ」
答えながら、なんとも言えない不思議な気持ちに包まれていた。
99: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 02:17:57.25 ID:dJeYp2NG0
LIVE後。
全ての処理も終わり、俺は今日もほたると一緒に帰路に就いていた。
100: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 02:20:35.40 ID:dJeYp2NG0
「それもこれも、プロデューサーさんのおかげです……本当に、ありがとうございます……」
「ほたるが元々持っていた実力だ。……でも、俺が少しでも手伝えたなら良かったよ」
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