66: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 00:49:57.00 ID:dJeYp2NG0
「もし本当に今日のLIVEを見て、ああ、自分なんかダメなんだ、できっこないんだって本当に、ほたるが思ったなら」
「……」
「その時は俺の見込み違いだった。この業界はそんな気持ちの弱さではやっていけない」
67: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 00:51:37.85 ID:dJeYp2NG0
「今まで辞めようと思えばいつでも辞めるタイミングはあったはずだ。仕事が上手くいかなかった時、所属事務所が潰れた時、あの、公園にいた時」
最も、公園にいた時、諦めかけた彼女を無理やり引き留めたのは自分だったが。
68: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 00:54:05.91 ID:dJeYp2NG0
「昔テレビでアイドルを見て……自分もあんな風になりたい、周囲に幸せを与えたい……そうほたるは言っていた」
「……はい」
69: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 00:56:07.71 ID:dJeYp2NG0
周囲の人間に疎まれても。
所属事務所が無くなろうとも。
70: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 00:58:45.74 ID:dJeYp2NG0
「口ではどんな後ろ向きなことを言っていても、ほたるの心の奥底は逆だ。絶対に成功したい、させてみせるって思ってるはずだ」
「……そんなこと……プロデューサーさんに私の、心の中なんてわかるはずないじゃないですか……!」
71: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 01:00:53.62 ID:dJeYp2NG0
才能はある。
向上心もある。
そして、執念も持っている。
72: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 01:04:24.10 ID:dJeYp2NG0
「……プロデューサーさん、私の担当になってから……その……会社の中に居づらいんじゃないですか……?」
73: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 01:07:31.14 ID:dJeYp2NG0
「……それで?諦めるような事を言ったのか」
「……私に手を差し伸べてくれたプロデューサーさんの足を引っ張ってしまうくらいなら……私は……自分の事は諦められます……」
74: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 01:10:06.90 ID:dJeYp2NG0
彼女は今までどんな辛い目に遭っても、打ちのめされても諦めきれなかった夢を、俺のために諦められると言うのだ。
そもそものアイドルを目指した理由も他人を幸せにしたいという。
75: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 01:12:45.00 ID:dJeYp2NG0
「良いんだ、ほたる」
「……え?」
「俺は、俺自身がほたるをプロデュースしたいと思ったから君をプロダクションに誘ったんだ。別に誰のためでもない、俺がそうしたいと思ったからだ」
76: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/25(月) 01:15:02.94 ID:dJeYp2NG0
「それに、もしほたると一緒にいて本当に不幸になるんだったら、今頃俺はプロデューサーなんてやっていられなかっただろう。俺たちが活動をスタートさせてから何か月経った?」
「……今日で、半年経ちました……」
「おお、もうそんなになるのか。この半年間、俺たちはずっと一緒だったじゃないか。レッスンの時も、仕事の時も、そして今日も」
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