36: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:21:06.20 ID:3B1YHSO30
「……部長、お言葉ですが、今回のトラブルの原因は彼女ではありません。撮影を急遽キャンセルしたのは別のアイドルで」
「そんな事はどうでもいい!結果的に彼女は解雇されてるじゃないか!それとも何か!?君はウチを潰したいのか!!」
37: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:23:38.56 ID:3B1YHSO30
結果。
結果か。
「なら、彼女と一緒に結果を出します。ダメだったら、責任は自分が取ります」
38: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:25:34.57 ID:3B1YHSO30
「構いません。ありがとうございます」
頭を下げる。
「……全く、馬鹿な男だ。せっかく私が目を掛けてやっていたのに」
39: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:28:25.61 ID:3B1YHSO30
所属が決まった事をほたるに伝えるため廊下を歩いていると、一人のアイドルとすれ違った。
40: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:31:39.66 ID:3B1YHSO30
「えっ、本当……ですか?そんな、まだ私を受け入れてもらえる事務所があったなんて……」
所属が決まった事を伝えると、ほたるはそんな事を言ってまた涙を流している。
41: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:35:02.17 ID:3B1YHSO30
「ダンスレッスン、ですか?」
正式にほたるのプロデュースが始まった所で、本人の実力を測らなければならない。
42: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:37:35.01 ID:3B1YHSO30
「はぁ……はぁ……」
レッスン用の曲を一曲踊り、ほたるは息を切らせている。
43: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:40:46.49 ID:3B1YHSO30
言われたほたるは息を整えながら、申し訳なさそうに顔を上げる。
「―――――はい、今まではダンスレッスンの機会がなくて……なので、基礎からお願いします……すみません」
44: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:43:41.69 ID:3B1YHSO30
そんな今までのレッスンと比べて、ビジュアルレッスンでは現役アイドルの片鱗を見せた。
「あっ、プロデューサーさん、トレーナーさんに褒めてもらいました!泣きの演技が上手いって……!」
45: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:46:29.61 ID:3B1YHSO30
「すみません……プロデューサーさん……また駄目でした……」
46: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:49:40.96 ID:3B1YHSO30
「他の子たちは……みんな元気で明るくて……けど私はどうしても緊張して……表情が暗くなっちゃって……」
ほたるが事務所に来てすでに数か月が経った。
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