33: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:14:17.34 ID:3B1YHSO30
彼女の経歴に同情したから?
彼女の容姿が優れていて、可能性を感じたから?
34: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:15:53.27 ID:3B1YHSO30
自分がプロデューサーになりたての頃には、よくそういう理由にならない理由で動いたような覚えがある。
そして痛い目に遭い、自制心を覚え、無くなっていった感覚だ。
これがどういう結果に転がるかはわからない。
35: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:18:15.52 ID:3B1YHSO30
「何を考えているんだ君は!」
待っていたのは部長の叱責だった。
36: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:21:06.20 ID:3B1YHSO30
「……部長、お言葉ですが、今回のトラブルの原因は彼女ではありません。撮影を急遽キャンセルしたのは別のアイドルで」
「そんな事はどうでもいい!結果的に彼女は解雇されてるじゃないか!それとも何か!?君はウチを潰したいのか!!」
37: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:23:38.56 ID:3B1YHSO30
結果。
結果か。
「なら、彼女と一緒に結果を出します。ダメだったら、責任は自分が取ります」
38: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:25:34.57 ID:3B1YHSO30
「構いません。ありがとうございます」
頭を下げる。
「……全く、馬鹿な男だ。せっかく私が目を掛けてやっていたのに」
39: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:28:25.61 ID:3B1YHSO30
所属が決まった事をほたるに伝えるため廊下を歩いていると、一人のアイドルとすれ違った。
40: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:31:39.66 ID:3B1YHSO30
「えっ、本当……ですか?そんな、まだ私を受け入れてもらえる事務所があったなんて……」
所属が決まった事を伝えると、ほたるはそんな事を言ってまた涙を流している。
41: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:35:02.17 ID:3B1YHSO30
「ダンスレッスン、ですか?」
正式にほたるのプロデュースが始まった所で、本人の実力を測らなければならない。
42: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:37:35.01 ID:3B1YHSO30
「はぁ……はぁ……」
レッスン用の曲を一曲踊り、ほたるは息を切らせている。
43: ◆z4l4K/HkZ2[saga]
2017/12/24(日) 23:40:46.49 ID:3B1YHSO30
言われたほたるは息を整えながら、申し訳なさそうに顔を上げる。
「―――――はい、今まではダンスレッスンの機会がなくて……なので、基礎からお願いします……すみません」
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