喜多見柚「アタシにとっての奇蹟」
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19: ◆tues0FtkhQ[saga]
2017/12/25(月) 18:21:20.35 ID:WtWlSgcZ0


「それで、どうする?」


 お互いの飲み物が空っぽになったころ、お兄サンがそう尋ねてきた。主語も何もなかったけど、何を聞かれているのかはちゃんと分かった。


「むー……へへっ」


 簡単なことだったら、楽しくて楽なことだったら、あっという間に決められるのに。アタシはすぐには答えられなくて、舌を出して笑った。アイドルなってみてもいいかなって思ってるんだ。でも、それは柚がずっと避けてきたことで、眩しいことは怖い。


「じゃあ、そうだなぁ。柚、時間あるか?」

「ヒマしてるよー」


 朝から街に来ていたからまだまだ時間はあった。それにアタシは、アイドルうんぬんは置いておいて、このお兄サンについていけば何か楽しいことがあるんじゃないかって予感がしていた。テーブルに置かれていたサンタ帽をしまって、お兄サンが立ち上がって言う。


「面白いコト探しに行こうぜ」


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