【ミリマス群像劇】最上静香「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
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91: ◆17z5a1JMEs[saga]
2017/12/24(日) 03:49:00.56 ID:tCiOWLnR0

あれは翼の自転車だよな?あたしは自転車に注視する。
そのタイヤには男の足を通っていたタスキが何重にも巻き付いている。そしてもともと自転車があった場所には翼が立っていた。

翼「『扇風機です。あの羽の回転をみてると、髪が巻き込まれて頭皮を引き剥がされるのではないかと怖くて仕方ありません。どうしたらいいでしょ〜』……世の中何が役に立つかわかりませんよね〜」

翼は美也の物まねをして種明かしを行う。
そうか、瑞希が言っていた。奈緒のラジオってこのことだったのか。警官姿の莉緒姉に目が
釘付けになっていた男の隙をついて足を通ったタスキをタイヤに絡めとるように両足スタント式の自転車のペダルを回したんだ。

瑞希「伊吹さん、お疲れさまでした。そしてこれで終了です。」

瑞希は男の腕をとり、マジックのために用意した手錠をかける。そしてもう一方を自分の腕にかけようとする。

「待て、瑞希。それは俺の腕につけろ」

またまた観客の中から聞きなれた声がする。今度は間違えようのない声だ。

瑞希「プロデューサー、やっぱり来ていましたか」

プロデューサー「ああ。実は来てたんだ」

瑞希は照れ臭そうに問いかけ。プロデューサーは照れ臭そうに返事をする。
プロデューサーは瑞希から手錠を受け取り、自分の腕につける。

プロデューサー「後のことは任せろ。莉緒、自転車を起こしてくれ。移動させるぞ。ほら、お前も立て」

莉緒姉は、「え?私!?」と驚いた表情をするも、ため息を一つついた後
莉緒「そうね。ここは大人の出番よね」
仕方がないわねと、プロデューサーの指示に従う。
男のほうは、これ以上抵抗の余地がないのを認めたのか暴れるのを止め、うなだれている。

プロデューサー「ところで、莉緒、なんで警官のコスプレなんてしてるんだ?」

莉緒「あなたのせいよ、あなたの!」

プロデューサーと莉緒姉は一方は不承不承と謝りながら、一方は怒りの声を上げながら、それでも男を抱えて観客の外へと消えていった。




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