発明家「洗脳マシーンを作ったから、ちょっと実験に付き合ってくれ」
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18: ◆zJYORZSm4M[saga]
2017/12/23(土) 06:15:07.19 ID:lkLfBJm+0

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その晩

夕子「別に無理して美味しいと言ってもらわなくてもいいんだ……。ただ、せっかく早起きして作ったお弁当を食べてほしかっただけなんだ……」ギリギリ

山田「痛だだだだだだだ! 逆エビはやめろ! 下手すりゃ死ぬ!」バンバンバンバン

夕子「それをてめえは……妻のアーンを断って……あまつさえ妻の友人には応じやがって……!」ギリギリギリギリ

山田「夕子! お前は何か勘違いしている! 食事の用意をすることが必ずしも妻の仕事とは限らないだろ?! だから苦手なことを無理にすることはないんじゃないか?!」

夕子「なに論点すり替えようとしてんだ! あたしは今、人の好意を踏みにじったことを咎めてんだ!」ギリギリギリギリ

山田「木下の卵焼きに手を出したことは謝ろう! だが、それだけ俺の胃袋は追い詰められていたということだ! お前は好意の押し売りをしていたんだぞ!」イタイイタイ

夕子「……!」パッ

山田「……夫婦の形はそれぞれだ。お前のご両親こそがお前の中での夫婦のスタンダードなのかもしれんが、おじさんやおばさんとお前は違う。夫婦として、お互いが納得できる関わり方ができればそれでいいんだ」

夕子「……そうだな。すまん」

山田「だから別に食事を夫が作ろうが、夫がアダルトサイト見てようが、別にいいんだ」

夕子「いいわけあるか。食事の件はそれで納得するとして、アダルトサイトは許さん。発覚したと同時に制裁を加える」

山田「それ、今日お前がぶちのめした奴らとどう違うというんだ……」

夕子「まぁ実際、あたしは妻としてはまだまだだと思う。家事はまるっきりダメだし、数学ができないから家計簿もつけられない。でも今のケンちゃんの言葉を聞いて少し気持ちが楽になった」

山田「そうか……良かったな……」

夕子「だから自信をもってご飯を出せるようになるまではしばらく料理を封印する。もちろんお母さんと一緒に練習はするけどな」

山田「俺もそれがいいと思うぞ」ウン

夕子「ところで……あたしの料理をまずいまずいと言うくらいなんだから、あんたはさぞ美味しいのを作ってくれるんだろうな?」

山田「馬鹿かお前は。何年独り暮らししてると思ってんだ。料理ぐらい5分で作ってやる」

夕子「まーた大きく出やがって。ま、そう言ってくれるなら風呂掃除しながら楽しみに待ってるよ」

山田「いや、風呂はもう洗ったからテレビでも見てろ。すぐに出来る」

夕子「ならお言葉に甘えさせてもらおうかな」ゴロン


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