221: ◆VTkGRpPzmUQh[saga]
2018/12/26(水) 00:00:30.19 ID:dx503BWA0
自称勇者「協力してくれたなら、この巣にある全ての黄金つぎ込んでも買えないような宝を見せてやる」
ドラゴン「それは何だ?」
222: ◆VTkGRpPzmUQh[saga]
2018/12/26(水) 00:05:14.96 ID:dx503BWA0
ドラゴン「それから、あやつの提案を飲んだ儂は指示通り村を襲い、家畜を拐い、家を焼き…」
奴隷「おい、もうそれ魔王だろ?」
223: ◆VTkGRpPzmUQh[saga]
2018/12/26(水) 00:09:26.59 ID:dx503BWA0
姫「あの! もしかするとその方は…」
ドラゴン「いやいや、姫様の血縁ではないです」
224: ◆VTkGRpPzmUQh[saga]
2018/12/26(水) 00:11:38.94 ID:dx503BWA0
姫「じゃま?」
ドラゴン「考えてもみてくだされ。 せっかく4つの国が仲良くなっても、その真ん中に儂が居座ったら邪魔だと思いませぬか?」
225: ◆VTkGRpPzmUQh[saga]
2018/12/26(水) 00:14:08.20 ID:dx503BWA0
ドラゴン「なにが楽しい! なにが可笑しい!?」
自称勇者「だって笑えるだろ? あいつらつい数日までにらみ合って争ってたんだぜ?」
226: ◆VTkGRpPzmUQh[saga]
2018/12/26(水) 00:17:08.53 ID:dx503BWA0
ドラゴン「な〜んか、ものすごい詐欺に引っ掛かった気がする」
自称勇者「なにを言うかと思えば、約束通り最高の宝を見せてやっただろ?」
227: ◆VTkGRpPzmUQh[saga]
2018/12/26(水) 00:22:56.20 ID:dx503BWA0
姫「ドラゴンさん?」
奴隷「急に黙ってどうした?」
228: ◆VTkGRpPzmUQh[saga]
2018/12/26(水) 00:25:37.42 ID:dx503BWA0
姫「きっと、今のお話はドラゴンさんの大切な思い出だったんです」
奴隷「そうか? 年寄りの昔は悪かったって自慢されただけじゃないか」
229: ◆VTkGRpPzmUQh[saga]
2018/12/26(水) 00:29:44.76 ID:dx503BWA0
姫「ねえ、奴隷さま…」
奴隷「なんです?」
230: ◆VTkGRpPzmUQh[saga]
2018/12/26(水) 00:32:11.66 ID:dx503BWA0
姫「わたし、いままでの人生で今がいちばん幸せです」
260Res/183.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20